【勤務歴13年だから分かる】工場勤務はスキルが身に付かない理由

工場勤務はスキルらしいスキルが身に付きません。

これは工場勤務歴が、計13年にも及ぶ自分自身の経験から強く言えることです。

これは長い時間工場勤務を続けるほど、取り返しがつかないことになっていきます。

この記事にたどり着いた20代の若い方は特に、早急に工場勤務から脱出してほしいと願うばかりです。

ここでは工場勤務はスキルが身に付かない理由と、長く続けるほど取り返しがつかなくなる理由を解説していきます。

結論1：その工場でしか使えない人材になるから

今務めている工場の仕事内容は他業種はもちろん、同業の他の工場に転職したとしても通用しません。

それは、

• 工場勤務で得たスキルは、その工場でしか役に立たない。
• 別の工場へ転職しても、機械の操作などが最初から覚え直しになる。
• その工場でしか使われていない特注の機械が使われていることが多い。

これらの理由があるからです。

深堀りしていきます。

工場勤務で得たスキルは、その工場でしか役に立たない

工場勤務と一言で言っても、工場によって作る製品は違います。

製品によって不良の見極めポイントや、構造は全く違います。

つまり他の工場へ転職しても作っているものが違うので、手順から流れまで最初から覚え直しです。

同業なのに、前職の経験が生かせません。

真面目にやるだけ無駄です。

別の工場へ転職しても、機械の操作が最初から覚え直しになる

工場勤務で機械の操作を担当することがあると思います。

その操作している機械は、その工場で作る製品のための設定がされています。

別の工場で同じような機械を使っていても、型番が違えばボタンの配置も違うし画面内での操作も違います。

全てが前職と同じ機械を使っている工場はありません。

工場で買った機械は高額で、機械の寿命近くまで使い潰すので30～40年前の機械を未だに使い続ける事もザラにあります。

その工場でしか使われていない特注の機械が使われていることが多い。

作る製品のためだけに、特注の機械を使っている工場も多いです。

でも、その機械に対して詳しくなったところで他の工場では絶対に置いていないものなので、一生懸命覚えてもどこにも通用することはありません。

結論2：長く続けるほど逃げ場が無くなる

この理由は歳をとればとるほど、転職が厳しくなっていくからです。

これは誰にでも言えることなんですが、

市場価値がほぼゼロのまま

工場勤務を長く続けていると、例えばこのような人材になります。↓

• スキルなし
• 未経験
• 実績なし
• 人脈なし
• ･･･の、35歳

このようになっていきます。

企業は山のようにいる他の人材を採用するでしょう。 

20代はまだなんとかなる

転職するときは、単純に『若さ』だけで未経験でも雇ってもらえます。

まだ社内で人材育成をすることができるからです。

30代から突然厳しくなる

29歳と30歳では世界が変わります。

30歳になったとたん、『30代』というブランドが付くからです。

30代では、結婚・出産・子育て・マイホームの購入など、人生でのビッグイベントが連発するので、簡単に転職する決断ができなくなります。

40代以降はほぼ無理ゲーになる

正社員枠で転職はかなり厳しいです。

ほぼ募集は無いです。

『40代ブランド』により書類選考すら通らず、面接まで行くことも困難になります。

工場勤務から脱出するどころか、現在の職場を離れることすら出来なくなってしまうので、正社員でいるなら一生その工場に居続けることになるでしょう。

経験や実績が積めない

自分の仕事に対する成果を上げられれば、それは自分の経験や実績になります。

どのようにすれば成果が上げられるのか？

どうすれば効率よく成果へ繋がる仕事を進めることができるか？

その経験が自信になり、より大きな成果が上げられるようになります。

では工場でいう成果とは何か？

これくらいでしょう。

ゲームでいうとレベル10までしか上がらないのに延々と同じ敵を倒し続ける感じですね。

自分の成長を実感できなくてモチベーションが全然上がりません。

対人スキルが向上しない

仕事やビジネスでは、必ずどこかで他人と関わります。

しかし、工場勤務では基本的にお客さんと関わることがありません。

ビジネスメールの作り方も分からないでしょう。

実際に工場勤務を長くやったから分かりますが、他人に横柄な態度をとる人が多かったですね。

いま工場勤務の人はどうすればいいのか？

年齢でやるべきことが変わります。

• 20代：転職 or 副業
• 30代前半：最後の転職 or 副業
• 30代後半～：副業

20代

20代ならまだフットワークが軽く、30代以降よりは手軽に行動することができます。

工場勤務から別の業種に転職して未経験枠に潜り込んで、その会社でスキルを積み上げながら仕事をすることもことも可能でしょう。

副業を始めるのもアリです。

若いうちに副業で個人で稼ぐ能力を高めていくことによって、今後の人生に大いにプラスになるからです。

30代前半

このあたりから結婚や育児など、家庭を持つことで身動きが取りづらくなる年齢です。

自分の時間も少なくなってきて、度重なる大きな出費で、お金の心配をしだすことでしょう。

転職をするならラストチャンスです。

未経験枠は厳しくなりますが、もし未経験枠で転職に成功しても収入はダウンする覚悟が必要です。

転職をしないで会社に残るなら、空き時間にスキルを身に着けて副業をすることです。

30代後半～

スキルの無い工場勤務では転職は絶望的になります。

ここまでの年齢まで来てしまっているなら、会社を辞めずに副業で稼ぎつつ継続しましょう。

しかし、ここでやってはいけない事が転職ができないからと言ってこれから何もしない事です。

今の会社の収入1本にすがっていると、会社に依存していなければ生きていけないということになります。

副業をすることで個人で稼ぐ力が身に付き、副業が軌道に乗ったらそれが本業になるかもしれません。

『俺はいつでも会社を辞めても問題ないんだぞ』くらいの意識でいれば、かなり心にゆとりができます。

最後に

自分の言う『副業』とは、アルバイトの事ではありません。

雇われではなく、自分自身で収入を得る事です。

コンビニのバイト、スーパーのレジ打ち、品出しなどのバイトは何のスキルも積み上がらないからです。

まずそんな近場で会社に内緒でバイトしてたらバレます。

正直、本業で頑張るより副業を頑張った方が将来的に収入は伸びます。 

しかも個人で稼ぐノウハウも溜まるので、ぜひ副業にチャレンジしてみてください。